女声講座第二回は「声の上げ方」編です。
男性と女性の最も大きな違いですので、皆さんが一番気になっているところだと思いますので、できる限りわかりやすく解説していきます。
それではさっそく……。
高音を出す方法
実は高い声を出す方法は一つではありません。
大きく分けても三つあります。
一つ目は、地声を上げる方法。
二つ目は、裏声(ファルセット)。
三つ目は、ミドルボイス(一押し)です。
ここからは一つずつ詳しく話していきます。
地声を上げる方法
まずは地声を上げる方法です。
この方法はもともと地声が高い人つまり、声帯が短い人でないと女性と同じ周波数を出せないですし、声帯への負担も大きい場合が多く、あまりおすすめできません。
しかし、技術としては一番簡単ですし、YouTubeなどで女声を出している人の多くはこの方法で出しています。
一応方法を記しておきます。
普段より頑張って高い声を出します。
以上です。
「あれ、ちょっと頑張ったら地声で女性と同じトーンでしゃべれた!」という方がいればこの章をスキップしてもらって構いません。あなたは天性の声帯をお持ちです。
それ以外の皆さん、それが正常ですので落ち込まないでください。私も全く出ません。
裏声で出す方法
続いては裏声です。
比較的簡単に高い声を出すことができるため、高い声といえば真っ先に上がる方法だと思います。
しかし、先に言っておきますがこの方法は通過点です。なぜなら、後に解説するミドルボイスがより自然に女声を出すことができるからです。
とはいえ、通過点ですので裏声をマスターしてからでないとミドルボイスの練習にも移れませんから飛ばさないようにしてくださいね。
では皆さん、そもそも裏声がどういった原理で出ているかご存知でしょうか。
今までの講座を見てくださっている方は、高い声だし声帯のテンションを上げているのではないかと考えるかもしれませんが、実は違います。
地声との違い
声は本来は声帯の筋肉を振動させて発声しています。
一方、裏声は声帯の粘膜部分を震わせて発声しています。
地声とは違う響き方をしますが、そうした違いはここから生まれている訳ですね。
女声には不向き
そういった理由から、女声で裏声をつかうと違和感が大きくなります。
もちろん、裏声を多用して話す女性の方もいないことはないのですが、かなり少数派ですし抑揚をつける際に必ず地声も混ざってきます。そのため、地声に聞こえるように話すことは必要不可欠です。
しかし、安心してください。裏声を地声のように響かせる方法があります。
それをミドルボイスといいます。
ミドルボイスで出す方法
ミドルボイスとは地声と裏声の中間として扱われることが多い発声方法です。
主に声帯の粘膜を震わせる点では裏声と一緒なのですが、少しばかし震わせ方が異なります。
普段声帯で発声する際は、全体を震わせていますが、ミドルボイスは声帯の一部分のみを震わせて出しています。
こうすることにより、地声のような響きでかつ、高い声を出すことが可能です。
女声の発声に向いている点
私は女声を教える際に必ず最終目標をミドルボイスであることを上げています。
その理由は三つあります。
一つ目は、十分な周波数が出ること。
二つ目は、声帯に優しい発声であること。
三つ目は、波長が女性の声と似ていること。
ではここからはもう少し詳しく話します。
十分な周波数
自然な女声を出すためには、平均女性の地声の最高音を出す必要があります。
十分な高音を出すことができないと、うまく抑揚をつけることができず、男性っぽさが出てしまうからです。
ミドルボイスは地声とは違い、元の声帯の長さにほとんど依存されずに十分高い声を出すことが可能です。
声帯に優しい発声
また、声帯に優しい発声であることも上げられます。
たとえ女性の声に似た声を出せるようになったとしても喉を簡単に壊してしまったり、喉の調子があまり良くない時に、女声とほど遠い声になってしまっては元も子もありません。
ミドルボイスは主に声帯の粘膜を震わせているので、声帯を痛めづらく、裏声同様声帯が炎症している状態でも(出さないに越した事はないですが)比較的発声しやすいです。
波長が女性の声と似ている
裏声(ファルセット)は響き方が特徴的なため地声の女性らしく話すことは不可能ですが、ミドルボイスは音の波長が地声と似ています。
そのため、ミドルボイスであれば女性の地声に似た声を出すことが可能です。
まとめ
以上が高い声を出す方法の三つでした。
何度も言うようですが、私の講座ではミドルボイスを最終地点としています。
とはいえ、裏声はミドルボイスを覚える上で必要不可欠ですし、地声も鍛えておくと何かと便利です!
次回は第三回女声講座「共鳴空間を狭める」です!

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